暗号資産(仮想通貨)ステーキングとは?仕組み・利回り・税金を徹底解説

執筆者 ちょコイン編集部
更新日
暗号資産(仮想通貨)ステーキングとは?仕組み・利回り・税金を徹底解説
3秒でわかるこの記事の要点
  • 対象銘柄を保有するだけでステーキング報酬が期待できる(ETH年率約1.5〜2.7%)
  • SBI VCトレード・GMOコインなど申込不要で自動開始できる取引所あり
  • ステーキング報酬は雑所得扱い、受取時と売却時の二重課税に注意

「暗号資産でステーキングって何?」「保有しているだけで増えるって本当?」――暗号資産(仮想通貨)の運用方法として注目を集めるステーキングですが、仕組みやリスクを正しく理解しないまま始めるのは危険です。ステーキングとは、 PoS 用語解説 Proof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)。暗号資産を担保として預け入れることでブロックチェーンの取引検証に参加し、報酬を得る仕組み。 (プルーフ・オブ・ステーク)を採用するブロックチェーンに暗号資産を預け入れ、ネットワークの維持に貢献する対価として報酬を受け取る仕組みのこと。国内取引所では対象の暗号資産を保有するだけで自動的にステーキングが行われるサービスも増えており、初心者でも始めやすい運用手段として広がっています。

この記事のポイント
  • 「ステーキングって何?」→ PoSの仕組みから取引所ステーキングの流れまで図解で解説
  • 「どこで始めるのがお得?」→ 国内主要5取引所の利回り・対応銘柄・手数料を比較表で整理
  • 「税金はどうなる?」→ 二重課税問題と年収別シミュレーションで手取りまで計算

本記事では、ステーキングの仕組みをPoSから丁寧に解説し、メリット・デメリット、取引所比較、レンディング・マイニングとの違い、さらに税金と確定申告まで網羅的にカバー。「ビットコインでステーキングできない理由」や「スラッシングリスク」など、競合記事では触れられにくいテーマも深掘りします。

投資リスクについて
暗号資産投資には価格変動リスクが伴います。ステーキング報酬は将来の利益を保証するものではありません。投資判断は余裕資金の範囲内で、ご自身の責任のもとで行ってください。

ステーキングとは?仕組みをわかりやすく解説

ステーキングの仕組み図解:ユーザーが暗号資産を預ける→バリデーターがブロック検証→報酬がユーザーに還元されるフロー

ステーキングとは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用するブロックチェーンに暗号資産を預け入れ、取引の検証やブロック生成に貢献する対価として報酬を受け取る仕組みです。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)など、PoSを採用する多くの暗号資産で利用できます。

「暗号資産を預けて報酬をもらう」という点ではレンディングと似ていますが、ステーキングはブロックチェーンのセキュリティ維持に直接貢献する点が根本的に異なります。預けた暗号資産は「担保」としてネットワークに供出され、不正が検出されなければ報酬が支払われる仕組みです。

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とステーキングの関係

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)は、ブロックチェーンの取引を検証し新しいブロックを生成するための コンセンサスアルゴリズム 用語解説 ブロックチェーンネットワークの参加者間で「どの取引が正しいか」を合意するためのルール。PoWやPoSなどの種類がある。 (合意形成の仕組み)のひとつ。PoSでは、一定量の暗号資産を担保として預け入れた参加者( バリデーター 用語解説 ブロックチェーン上の取引を検証し、新しいブロックを承認する役割を持つノード(参加者)。PoSではステーキングした暗号資産が担保となる。 )が取引の検証を行い、正しく検証を完了すると報酬が支払われます。

  • 担保の預け入れ:バリデーターは一定量の暗号資産をネットワークに預ける(例:イーサリアムでは32ETH
  • 取引の検証:バリデーターが取引の正当性を確認し、新しいブロックを生成
  • 報酬の分配:正しく検証を行ったバリデーターにステーキング報酬が支払われる
  • 不正への罰則:不正行為や長時間の停止があると、担保の一部が没収される(スラッシング)

つまりステーキングとは、PoSブロックチェーンを安全に維持するための「参加費」のようなもの。多くの暗号資産を預けるほどバリデーターに選ばれやすくなり、報酬を得る機会も増える仕組みです。

ステーキングはPoSブロックチェーンの取引検証に参加する仕組み。暗号資産を担保として預け入れ、正しく検証を行うと報酬が得られる。不正時は担保没収のペナルティがある。

取引所ステーキングの仕組み|ユーザーがやることは「保有するだけ」

個人がバリデーターとして直接ステーキングに参加するには、高額な暗号資産(イーサリアムなら32ETH=2026年3月時点で約900万円相当)と技術的な知識が必要です。しかし国内の暗号資産取引所が提供するステーキングサービスでは、対象の暗号資産を保有しているだけで自動的にステーキングが行われます。

  1. 1 取引所で対象の暗号資産を購入:イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)など、PoS対応銘柄を購入する
  2. 2 取引所が代わりにステーキング:取引所がユーザーの暗号資産をまとめてバリデーターに委託。個別の申込みが不要なサービスも多い
  3. 3 報酬が自動で付与される:ステーキング報酬から取引所の手数料(報酬の25〜30%程度)を差し引いた額が口座に入金

取引所ステーキングの大きなメリットは、技術的な知識が一切不要な点です。バリデーターの運用やセキュリティ対策はすべて取引所側が行うため、ユーザーは暗号資産を購入して保有するだけ。SBI VCトレードやGMOコインなど、申込手続きすら不要で自動的にステーキングが開始されるサービスもあります。

取引所ステーキングでは、ステーキング報酬の一部が手数料として差し引かれるため、個人で直接ステーキングする場合と比べて実質利回りは低くなります。手数料率は取引所によって異なるため、後述の比較表で確認してください。

ビットコインはステーキングできない|PoWとPoSの違い

PoW(ビットコイン)とPoS(イーサリアム)の違いを図解:左にマイニング機器と計算競争、右に暗号資産の預け入れと検証参加を対比

「ビットコインでステーキングはできますか?」という質問は多いものの、結論から言えばビットコインではステーキングできません。その理由は、ビットコインがPoSではなく PoW 用語解説 Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)。膨大な計算処理によって取引の正当性を証明する仕組み。ビットコインが採用しており、マイニングとも呼ばれる。 (プルーフ・オブ・ワーク)を採用しているからです。

項目PoW(プルーフ・オブ・ワーク)PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
合意形成の方法膨大な計算処理(マイニング)暗号資産を担保として預け入れ
代表的な暗号資産ビットコインイーサリアム、ソラナ、カルダノ
必要なもの高性能な専用機器(ASIC等)一定量の暗号資産
消費電力非常に多い少ない
参入障壁高い(設備投資が必要)比較的低い(取引所経由なら購入のみ)
報酬の仕組みマイニング報酬ステーキング報酬

PoWでは専用の計算機器を使って膨大な計算処理を行い、最も早く正解を見つけた参加者に報酬が支払われます。この「計算競争」がマイニングと呼ばれるもので、暗号資産を預け入れるステーキングとは根本的に仕組みが異なります。

ビットコインを保有していて「持っているだけで増やしたい」と考える場合は、ステーキングではなくレンディング(暗号資産を事業者に貸し出して貸借料を受け取る仕組み)が選択肢となります。詳しくは「目的別の選び方|BTC保有者はレンディング一択」で解説します。ビットコインの将来性や投資判断のポイントについては「ビットコインは今からでは遅い?データで見る将来性と始め方」も参考にしてください。

ブロックチェーンの仕組みやPoW・PoSの技術的な詳細については「ブロックチェーンとは?仕組みを暗号資産・NFTとの関係からわかりやすく解説」で詳しく解説しています。

ステーキングのメリット5つ

ステーキングの5つのメリット
保有するだけで報酬 / 銘柄に応じた利回り / 分別管理で安全 / 複利効果 / 初心者でも始めやすい

保有するだけで自動的に報酬が得られる

売買のタイミングを見計らう必要がなく、保有しているだけで報酬が発生する点がステーキング最大の魅力。

取引所ステーキングでは、対象の暗号資産を購入して口座に保有するだけで報酬が自動付与されます。値上がり益( キャピタルゲイン 用語解説 資産の価格が購入時より上昇したときに、売却することで得られる利益のこと。暗号資産では「安く買って高く売る」ことで得られる差額を指す。 )を狙うトレードとは異なり、相場の上げ下げに関係なく一定の報酬が得られるため、長期保有を前提とした運用スタイルと相性が良い手法です。

銘柄に応じた利回りが期待できる

銘柄によって幅のある利回りを期待できるのもステーキングの強み。

2026年3月時点の国内取引所におけるステーキング利回りは、銘柄やネットワーク状況によって大きく変動します。利回りが高い銘柄ほど価格変動リスクも大きい傾向があるため、利回りの数字だけで判断せず、リスクを理解した上で投資判断を行うことが重要です。

ステーキング利回りは暗号資産の価格変動リスクとセットであり、利回りが高いからといって元本が保証されるわけではありません。暗号資産は預金保険の対象外です。

分別管理の対象で安全性が高い

取引所ステーキングでは、暗号資産が分別管理の対象となるケースが多く、一定の安全性が確保されている。

国内の暗号資産交換業者は、 資金決済法 用語解説 暗号資産交換業者の登録制度や利用者保護のルールを定めた日本の法律。顧客資産の分別管理義務などが規定されている。 に基づき顧客の暗号資産を自社資産と分別して管理する義務があります。取引所ステーキングでは暗号資産が取引所の口座に保管されたまま運用されるため、この分別管理の枠組みが適用されます。

ステーキング
  • 分別管理の対象
  • 暗号資産は取引所口座に保管
  • JVCEA規制の対象
VS
レンディング
  • 所有権が事業者に移転するケースあり
  • 分別管理の対象外となる場合も
  • 事業者の信用リスクあり

複利効果で長期的に資産が増える

受け取った報酬も自動的にステーキング対象となり、複利的に資産が増加する効果が期待できる。

取引所ステーキングでは、付与された報酬も口座残高に加算されるため、翌月以降はその報酬分を含めた金額がステーキングの対象となります。年率5%で10万円分のステーキングを1年間続けた場合、単利なら5,000円の報酬ですが、複利効果を考慮すると約5,116円と、期間が長くなるほど差が広がります。

初心者でも始めやすい(申込不要のサービスも)

対象の暗号資産を購入するだけで自動的にステーキングが開始されるサービスがあり、初心者でもハードルが低い。

SBI VCトレードやGMOコインでは、ステーキング対象の暗号資産を口座に保有するだけで、申込手続きなしに自動でステーキングが行われます。「何か特別な操作が必要なのでは」と不安に感じる方でも、暗号資産の購入さえできれば追加の知識や手続きは不要です。

ステーキングはメリットだけでなく、ロック期間や価格変動リスクなどのデメリットも存在します。次のセクションで詳しく解説するので、両面を理解した上で判断してください。

ステーキングのデメリット・リスク5つ

ステーキングの5つのデメリット・リスク
ロック期間あり / PoS通貨限定 / 利率変動 / 価格変動リスク / スラッシングリスク

ロック期間中は売買・送金ができない場合がある

ステーキング中は暗号資産がロックされ、急な売却や送金ができないリスクがある。

ステーキングでは、ブロックチェーンのプロトコル上、ステーキングの解除(アンステーキング)に一定期間が必要になる場合があります。ただし、国内取引所のステーキングサービスではロック期間なしで、いつでも売却・送金が可能なサービスも多くなっています。SBI VCトレードやGMOコインなどは原則ロック不要で、暗号資産をいつでも自由に引き出せる仕組みです。

対応銘柄がPoS通貨に限られる

ステーキングはPoSを採用する暗号資産のみが対象で、ビットコインなどPoW通貨では利用不可。

ステーキングの対象となるのは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)またはその派生型の合意形成アルゴリズムを採用する暗号資産に限られます。時価総額1位のビットコイン(BTC)はPoWを採用しているため、ステーキングの対象外。ビットコインを運用したい場合はレンディングを検討する必要があります。

利率(年率)が変動する可能性

ステーキング利率は固定ではなく、ネットワーク状況に応じて変動する。

ステーキング報酬の利率は、ブロックチェーンネットワーク全体のステーキング参加量や取引量によって変動します。参加者が増えるほど1人あたりの報酬が減少する仕組みのため、「開始時は年率5%だったのに、半年後には3%に下がった」といったケースも起こり得ます。利回りは過去の実績値であり、将来の報酬を保証するものではない点を理解しておく必要があります。

価格変動リスク|値下がりで利回り以上の損失も

暗号資産そのものの価格が下落すると、ステーキング報酬を上回る損失が発生する可能性がある。

たとえば年率5%のステーキング報酬を得ていても、暗号資産の価格が同期間に20%下落すれば、日本円換算では約15%の損失になります。ステーキングはあくまで暗号資産の「枚数」を増やす仕組みであり、日本円ベースの価値を保証するものではありません。利回りの数字だけに注目せず、投資対象の暗号資産自体の将来性やリスクを総合的に判断することが重要です。

スラッシングリスクとは|バリデーターの不正で報酬が没収される仕組み

バリデーターが不正行為や長時間のダウンを起こすと、担保の一部が没収されるペナルティが存在する。

スラッシング(Slashing)とは、PoSブロックチェーンにおいてバリデーターが不正な取引検証を行ったり、長時間オフラインになったりした場合に、担保として預けた暗号資産の一部または全部が没収される仕組みのこと。イーサリアムでは、最悪のケースでバリデーターの担保32ETH全額が没収される可能性もあります。

取引所ステーキングの場合、バリデーターの運用は取引所が担うため、ユーザーが直接スラッシングの被害を受けるリスクは低いと考えられる。ただし、取引所側の運用問題で報酬が減少する可能性はゼロではない。
このセクションのまとめ
  • ロック期間は取引所によって異なる — SBI VCトレードやGMOコインはロック不要で自由に引き出し可能
  • 対象はPoS通貨のみ。ビットコイン(PoW)はステーキング不可
  • 利率は変動し、価格下落リスクは利回り以上の損失を生む可能性がある

ステーキング対応取引所の利回り比較【2026年最新】

2026年3月時点で国内主要取引所のステーキングサービスを比較すると、対応銘柄数利回り手数料に大きな違いがあります。

サービス対応銘柄数ETH利回り(税引前)手数料登録番号
SBI VCトレード14種類約2.0%報酬の25%関東財務局長 第00011号
BITPOINT9種類約2.73%無料関東財務局長 第00009号
GMOコイン7種類約2.2%報酬の28%関東財務局長 第00006号
Coincheck1種類約1.9%報酬の30%関東財務局長 第00014号
bitFlyer1種類約1.5%報酬の約30%関東財務局長 第00003号

※利回りは2026年3月時点の各社公式サイトの実績値に基づく概算で、いずれも手数料差引後のお客様受取ベース(税引前)です。全社ともロック期間なし・申込手続き不要(自動)。利回りは変動するため、最新情報は各取引所の公式サイトでご確認ください。

取引所の選び方|利率・対応銘柄・ロック条件の3つ

ステーキングを始める取引所を選ぶ際は、以下の3つのポイントを確認しましょう。

  • 利率(実質利回り):表面利率だけでなく、手数料を差し引いた実質利回りで比較する。BITPOINTは手数料無料のため額面通りの利回りが得られる
  • 対応銘柄:ステーキングしたい暗号資産を扱っているか確認。ETHのみならほぼ全取引所で対応だが、DOTやATOMなど高利回り銘柄はSBI VCトレード(14種類)が最も充実
  • ロック条件と引き出しの自由度:2026年3月時点では主要5社すべてがロック不要だが、今後サービス変更の可能性もあるため事前確認が重要
このセクションのまとめ
  • 対応銘柄の多さならSBI VCトレード(14種類)BITPOINT(9種類)が充実
  • 手数料で選ぶならBITPOINTの手数料無料が最も有利
  • ETHだけでよいなら全5社で対応 — BITPOINTは手数料無料のため実質利回りが最も高い

ステーキング vs レンディング vs マイニング|3つの違いを比較

暗号資産を「持っているだけで増やす」方法には、ステーキング以外にもレンディングやマイニングがあります。それぞれの仕組みとリスクは大きく異なるため、目的に合った方法を選ぶことが重要です。

レンディングとの違い|安全性・利率・仕組みを比較表で整理

項目ステーキングレンディング
仕組みPoSブロックチェーンの取引検証に参加事業者に暗号資産を貸し出し、貸借料を受け取る
対象通貨PoS通貨のみ(ETH, SOL, DOT等)BTC含むほぼ全通貨
利回り銘柄により変動(ETHで約1.5〜2.7%)年率1〜10%(事業者・期間による)
安全性分別管理対象(取引所ステーキングの場合)所有権が事業者に移転するケースあり
ロック期間取引所サービスではなしが主流固定期間ロックが一般的
主なリスク価格変動、スラッシング価格変動、事業者の信用リスク
税務上の扱い雑所得(総合課税)雑所得(総合課税)

レンディングの最大の強みは、ビットコインを含むほぼすべての暗号資産に対応している点です。一方、ステーキングは分別管理の対象となる安全性の高さが魅力。運用の目的や保有する暗号資産に応じて使い分けるのが合理的です。

レンディングの仕組みやサービス比較の詳細は「暗号資産レンディングとは?仕組み・リスク・おすすめサービスを徹底比較」で解説しています。

マイニングとの違い|コスト・参入障壁・環境負荷

項目ステーキングマイニング
仕組み暗号資産を預け入れて検証に参加高性能機器で計算競争に参加
初期投資暗号資産の購入費用のみ専用機器(ASIC)に数十万〜数百万円
ランニングコストほぼゼロ(取引所手数料のみ)高額な電気代(月数万〜数十万円)
参入障壁低い(取引所で購入するだけ)非常に高い(設備・電力・冷却・騒音対策)
環境負荷低い非常に高い(大量の電力消費)
個人での実現性容易困難(大規模な設備投資が必要)

マイニングは専用の計算機器(ASIC)を購入し、24時間稼働させて計算競争に参加する仕組み。設備投資だけで数十万円以上、電気代も月数万円規模のコストがかかるため、個人が2026年時点で新規参入するのは現実的ではありません。

ステーキングは取引所で暗号資産を購入するだけで始められるため、参入障壁は圧倒的に低い。マイニングのような設備投資・電気代は一切不要。

目的別の選び方|BTC保有者はレンディング一択

  • ETH・SOL・DOTなどPoS通貨を長期保有する方:ステーキングがベスト。分別管理で安全性が高く、複利効果も期待できる
  • ビットコイン(BTC)を保有する方:レンディング一択。PoWのBTCはステーキング不可のため、貸し出して貸借料を得る方法が有力
  • 複数の暗号資産を保有する方:PoS通貨はステーキング、BTCはレンディングと併用するのが合理的
このセクションのまとめ
  • PoS通貨の長期保有者はステーキングが最適。分別管理+複利効果
  • BTC保有者はレンディング一択(年率1〜10%程度の貸借料)
  • 複数通貨を保有する方はステーキングとレンディングの併用が合理的

BTC保有者向けのレンディングサービスとして、東証グロース市場上場の株式会社イオレが運営する「らくらくちょコイン」があります。レンディングの仕組みや他サービスとの比較について詳しくは「暗号資産レンディングの仕組み・リスク・おすすめサービスを徹底比較」をご覧ください。

らくらくちょコインの特徴

1

ステーキングできないBTCを年率8%で運用

PoWのビットコインはステーキング不可ですが、レンディングなら保有中のBTCを貸し出して貸借料を獲得できます。

2

最小0.0005BTCから、送金手数料無料

少額から始められ、貸出時の送金手数料もかかりません。ステーキングと併用してBTCだけレンディングに回す使い方も可能です。

3

上場企業運営×Fireblocks基盤の管理体制

Fireblocks社のセキュリティサービスで秘密鍵を分散管理。J-CAM社との協業による運用体制で高利回りを実現しています。

らくらくちょコインは暗号資産交換業者ではなく、貸借型のサービスです。レンディングには事業者の信用リスク・価格変動リスク・流動性リスクが伴います。元本保証はなく、預金保険の対象外です。リスクを十分に理解した上で、余裕資金の範囲内でご判断ください。

ステーキングの税金と確定申告|知らないと損する計算方法

ステーキングで得た報酬には税金がかかります。「まだ日本円に換えていないから非課税」と考えるのは誤りで、報酬を受け取った時点で課税対象となるのが原則です。

本セクションの内容は2026年3月時点の税制に基づいています。税制は改正される場合があるため、最新情報は国税庁の公式サイトでご確認ください。具体的な税務判断については税理士等の専門家にご相談ください。

ステーキング報酬は雑所得(総合課税)

ステーキングで受け取った報酬は、所得税法上雑所得として総合課税の対象です。給与所得など他の所得と合算した上で累進税率(所得税5%〜45%+住民税10%)が適用されるため、高所得者ほど税負担が大きくなる仕組みです。

課税所得所得税率住民税込みの実効税率
195万円以下5%約15%
195万円超〜330万円以下10%約20%
330万円超〜695万円以下20%約30%
695万円超〜900万円以下23%約33%
900万円超〜1,800万円以下33%約43%
1,800万円超〜4,000万円以下40%約50%
4,000万円超45%約55%

国税庁の「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」では、ステーキング報酬についても暗号資産取引の所得として雑所得に該当する旨が示されています。

課税タイミング|報酬を受け取った時点の時価で計算

ステーキング報酬の課税タイミングは、報酬が口座に入金された時点です。そのときの暗号資産の時価(日本円換算額)が所得金額となります。

  • 課税のタイミング:報酬が口座に入金された時点(日本円に換金していなくても課税)
  • 計算例:0.01ETHを受取、ETH価格30万円 → 3,000円が雑所得として計上

二重課税問題|報酬受取時と売却時の両方で課税される?

ステーキング報酬の二重課税フロー:受取時(ETH価格30万円で3,000円課税)と売却時(ETH価格40万円で1,000円課税)の2つのタイミングを図解

ステーキング報酬の税務上の大きな論点が「二重課税」の問題です。ステーキング報酬は、以下の2つのタイミングで課税が発生します。

  1. 1 報酬受取時:報酬を受け取った時点の時価が雑所得として課税される
  2. 2 売却時:報酬として受け取った暗号資産を売却する際、受取時の時価を取得価額として売却益に課税される

具体的な例で考えてみましょう。

  • 報酬受取時:ETH価格30万円のとき0.01ETHを受取 → 3,000円が雑所得
  • 売却時:ETH価格40万円のとき0.01ETHを売却 → 売却額4,000円 - 取得価額3,000円 = 1,000円が雑所得

この場合、合計で4,000円に対して税金が発生。報酬受取時の時価が「取得価額」として認められるため、売却益は「売却時の時価 - 受取時の時価」で計算されます。受取時に課税された分が取得価額に反映されるため、理論上は「同じ利益に二重に課税される」わけではありませんが、受取時と売却時の両方で確定申告が必要になる煩雑さがある点は留意しておきましょう。

ステーキング報酬は受取時(時価)売却時(売却益)の2回課税される。ただし受取時の時価が取得価額となるため、二重に課税されるわけではなく、合計税額は売却時の時価に基づく。

年収別の税額シミュレーション

ステーキングで年間10万円の報酬(雑所得)を得た場合、年収(給与所得)によって税負担がどう変わるかをシミュレーションします。

年収(給与所得)ステーキング報酬適用される所得税率住民税込みの概算税額手取り報酬
300万円10万円10%約2万円約8万円
500万円10万円20%約3万円約7万円
700万円10万円23%約3.3万円約6.7万円
1,000万円10万円33%約4.3万円約5.7万円
このセクションのまとめ
  • 年収300万円なら手取り約8万円(税約2万円)
  • 年収1,000万円なら手取り約5.7万円(税約4.3万円)
  • 高所得者ほどステーキング報酬の税負担が重い

税額は概算であり、各種控除の適用状況によって変動します。正確な税額の計算は税理士にご相談ください。暗号資産の税金の詳細は「暗号資産の税金はいくら?計算方法・確定申告・節税を解説」もあわせてご覧ください。

2025年12月の税制改正大綱で、暗号資産の課税方式を総合課税から 申告分離課税 用語解説 他の所得と合算せず、その所得だけに一律の税率を適用して税額を計算する方式。株式の譲渡益などに適用されており、税率は20.315%。 (税率20.315%)に変更する方針が示されました。金融商品取引法の改正法施行の翌年から適用予定で、実現すれば高所得者のステーキング報酬の税負担が大幅に軽減されます。ただし2026年3月時点では未施行のため、現行の総合課税ルールが適用されます。

ステーキングの始め方【3ステップ】

ステーキングを始めるまでの手順はシンプルです。

  1. 1 暗号資産取引所の口座を開設する:本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)を用意し、オンラインで口座を開設。最短即日で完了する取引所もある
  2. 2 日本円を入金し、PoS対応の暗号資産を購入する:銀行振込やコンビニ入金で日本円を入金し、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)など対象の暗号資産を購入
  3. 3 保有するだけでステーキング開始:SBI VCトレードやGMOコインなどでは購入した暗号資産を口座に保有するだけで自動的にステーキングが開始され、報酬が付与される

取引所によっては別途ステーキングの申込みが必要な場合もあるため、利用する取引所のサービス詳細を事前に確認しましょう。

暗号資産の積立購入からスタートしたい方は「暗号資産の積立投資おすすめ取引所比較」もあわせて参考にしてください。

よくある質問(Q&A)

初心者

ステーキングは元本保証ですか?

解説者

元本保証ではありません。暗号資産の価格変動により、ステーキング報酬を上回る損失が発生する可能性があります。また、暗号資産は預金保険の対象外です。

初心者

ステーキング報酬はいつ受け取れますか?

解説者

取引所によって異なりますが、毎月1回の付与が一般的です。SBI VCトレードでは毎月、bitFlyerでは対象月の翌月第2金曜日に付与されます。

初心者

ステーキング中に暗号資産を売却できますか?

解説者

2026年3月時点の国内主要取引所では、ロック期間なしでいつでも売却・送金が可能です。ただし、今後サービス内容が変更される可能性もあるため、最新の利用規約をご確認ください。

初心者

少額からステーキングできますか?

解説者

はい。取引所ステーキングなら数百円〜数千円分の暗号資産からステーキング対象となります。32ETHなど大量の暗号資産が必要なのは個人で直接バリデーターを運用する場合であり、取引所経由であれば少額でも報酬を受け取れます。

初心者

確定申告は必要ですか?

解説者

給与所得者の場合、ステーキング報酬を含む雑所得の合計が年間20万円を超えると確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は必要なため、お住まいの自治体に確認しましょう。

まとめ

ステーキングは、PoSを採用するブロックチェーンに暗号資産を預け入れ、ネットワークの維持に貢献する対価として報酬を受け取る仕組みです。

  • 仕組み:PoSブロックチェーンの取引検証に参加し、報酬を得る。取引所経由なら保有するだけで自動開始
  • 利回り:銘柄やネットワーク状況で変動。手数料を考慮した実質利回りで比較を
  • 取引所選び:銘柄数ならSBI VCトレード(14種類)、手数料ならBITPOINT(無料)が有利
  • BTC保有者:ビットコインはPoWのためステーキング不可。レンディングで貸借料を得る方法が有力
  • 税金:報酬は雑所得(総合課税)で受取時に課税。年収によっては手取りが半分以下になるケースも

ステーキングはメリットが多い運用方法ですが、価格変動リスクや税負担を正しく理解した上で、余裕資金の範囲内で取り組むことが大切です。ビットコインを保有している方はレンディングと組み合わせることで、保有する暗号資産の種類を問わず効率的な運用が実現できます。

本記事の内容は2026年3月時点の情報に基づいています。暗号資産の税制・各取引所のサービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。具体的な税務判断については税理士等の専門家にご相談ください。

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